職住近接って言葉ご存じですか?要は会社の近くに住むって事です。

通勤時間が短ければその分時間を有効に使えます

職住近接という言葉を聞いたことがありますか?賢いビジネスマンにとって、非常に重要で合理的な考え方です。
職住近接とは、職場と住む場所は近いほうが望ましいということを意味しています。
日本ではこれまで働く場所は都心で、住む場所は少し離れた地方に念願の庭付き一戸建てや広いマンションを購入し、通勤に片道1時間も2時間もかけて、満員電車で通うというのが普通でした。
しかし、この考え方の見直しが始まっています。
長時間かけて通勤し、時間をロスして、満員電車で座ることもできずに疲弊するより、職場の近くに住んで時間を有効に使って、ストレスをためない生活の方が、仕事にもプライベートにも効率的で、心身の健康にもいいというわけです。
ここにはコスト意識の違いも影響してきます。

これまでの常識で行けば、働くには賃金の高い都会がいいけれど、住むのは購入するにしても、賃貸の賃料にしても安い場所の方が得だというものです。
交通費はかかるにせよ、会社が出してくれるのだから、それは問題なく、長時間の通勤に耐えればいいだけ、というわけですね。
しかし、この考え方では、ワーク・ライフ・バランスがとれにくくなります。
職場の近くにあるマンションなどは、確かに家賃や分譲価格は高いかもしれません。
ですが、それによって得られるメリットを金銭価値に置き換えれば、よほどメリットが高いというわけです。

職住近接でのメリットというのは、以下のようなものです。
職場が近いので、仕事に集中できます。
朝早くから夜遅くまで働くことも苦になりません。
もちろん、働き過ぎはどうかと思いますが、徒歩や自転車で通える距離であれば、終電や始発のタイムリミットも気にせず、自分のペースで働くことができます。

一方、プライベートの時間が充実できるというメリットもあります。
会社が近くなので通勤時間はせいぜい徒歩や自転車または電車で10分から30分以内に納めます。
片道1時間から2時間をかける人に比べれば、通勤時間が短い分、自分のための時間や、家族と過ごす時間が圧倒的に増えます。
夫婦で話す時間が増え、子供と遊ぶ時間が増えて、家族関係も円満に保てます。

仕事のある平日はもちろんのこと、通勤で体力を奪われないので、休みの日は寝てばかりなんてこともなくなります。
フットワークが軽くなり、趣味に打ち込んだり、家族を連れて毎週のように遊びに行く時間が持てます。
自分の幅を広げられるうえ、休日にしっかり気分転換やリフレッシュができるので、週明けからの仕事にもしっかり打ち込めて、仕事の能率がアップしたり、功績も上がるのです。
このように職住近接には、仕事にもプライベートにもいい影響をもたらします。

また、東日本大震災においては多くの帰宅困難者を出し、そのサポートが問題になりました。
しかし、職場が近くであれば、その問題も回避できます。
自宅が無事である限り、いつも通り歩いて帰れますし、電車で30分圏内であれば、比較的容易に帰ることができるでしょう。
また、子育てや介護などと両立させながら働くうえでも、職住近接は有利に働きます。

保育所に子供を預け、お迎えに行く時間を気にしながら働くママは多いですが、職場が家から近ければ、直ぐにお迎えに行けるので、遠方から通ってくるママよりもずっと負担が楽です。
遠方から通っていれば、そのために働くことさえ断念せざるをえない人も出てきますが、住居が会社からすぐ近くにあることで、仕事が続けやすくなります。
介護の場合も同様で、職場の環境や営業職などの柔軟性がある職業であれば、1日のうちに何度か自宅に戻りながら仕事を続けることも可能になるのです。
職住近接は今、企業や政府などで取り組みが推進されているワーク・ライフ・バランスを達成するにもピッタリといえるでしょう。